sidebar.exe 爆走
昨夜、PC使用中になんとなくワットチェッカーに目をやると、普段のアイドル状態より25ワットも高い値を示していた。インターネットでニュースをチェックしていただけなので、PCはほぼアイドル状態のはずである。しばらく見ていても数値にはほとんど変化がない。
「これはウィルスに取り付かれたかな」と思いながらウィルスチェックをかけてみる。結果は問題なしだった。それならばブートしてもよかろうということで、再起動をかけた。再起動すればひょっとしたら直るかもしれないと思ってのことだが、直らなかった。
表側からはアイドル状態に見えるPCの消費電力が非常に多いということは、裏側で動作している処理がかなり多いということを示している。しかしながら、25ワットも消費電力の増加をもたらす裏側の処理などありはしない。
ということで、タスクマネージャーを起動してみるとCPUの使用率が25~26%を示している。何が動いているのかと、プロセスをチェックしてみるとsidebar.exeが25%となっている以外には異常は見当たらない。こう簡単に見つかるとは実は思っていなかった。わけの分からないプロセスが大量に動いているのではと考えていたのだ。
sidebar.exeだけで25%なら他のプロセスは問題なしと考えてよいだろう。検索サイトでsidebar.exeを検索してみると、問題なしとは言えない処理だというのが分かった。そもそも「サイドバー」など使用したことがない。インストール直後に非表示にしてしまっている。一種のアクセサリーみたいなあってもなくてもかまわないような処理だろうと判断して、タスクマネージャーでsidebar.exeを終了させてみる。
しばらく様子を見ていても特に問題は無いようである。そこでsidebar.exeをスタートアップ無効にして再起動してみる。Windows Vistaの動作には問題ないようである。消費電力も通常のレベルに戻っている。タスクマネージャーで見てみてもアイドル状態のCPU負荷は0~1%になっている。
「これで問題なし」と言いたいところだがそうはいかない。「なぜsidebar.exeが爆走していたのか」がまったく分かっていないのだ。sidebar.exeはおそらく永久ループに入っていたと考えられる。なぜ永久ループに陥ったのか? 再起動しても再び永久ループに入るところを見ると、sidebar.exeがHDD上から直接間接にアクセスしているデータがおかしくなっていると考えてよいだろう。それが何なのかは分からないし、なぜおかしくなったのかも分からない。sidebar.exe自身がデータをおかしくしたのかどうかさえ分からない。希望的観測ではあるが、sidebar.exe自身が原因であり結果であってくれるのが一番よいのだが。
以下にタスクマネージャのスクリーンプリントを付けておく。
これを見て驚くのは、このばかげた処理のために17メガバイトものメモリーが割り付けられていることだ。こんな処理ははじめから無効にしておくのが正解だったのだろうと思う。次にVistaを再インストールするときは、インストール直後に無効にしておくことにする。
「これはウィルスに取り付かれたかな」と思いながらウィルスチェックをかけてみる。結果は問題なしだった。それならばブートしてもよかろうということで、再起動をかけた。再起動すればひょっとしたら直るかもしれないと思ってのことだが、直らなかった。
表側からはアイドル状態に見えるPCの消費電力が非常に多いということは、裏側で動作している処理がかなり多いということを示している。しかしながら、25ワットも消費電力の増加をもたらす裏側の処理などありはしない。
ということで、タスクマネージャーを起動してみるとCPUの使用率が25~26%を示している。何が動いているのかと、プロセスをチェックしてみるとsidebar.exeが25%となっている以外には異常は見当たらない。こう簡単に見つかるとは実は思っていなかった。わけの分からないプロセスが大量に動いているのではと考えていたのだ。
sidebar.exeだけで25%なら他のプロセスは問題なしと考えてよいだろう。検索サイトでsidebar.exeを検索してみると、問題なしとは言えない処理だというのが分かった。そもそも「サイドバー」など使用したことがない。インストール直後に非表示にしてしまっている。一種のアクセサリーみたいなあってもなくてもかまわないような処理だろうと判断して、タスクマネージャーでsidebar.exeを終了させてみる。
しばらく様子を見ていても特に問題は無いようである。そこでsidebar.exeをスタートアップ無効にして再起動してみる。Windows Vistaの動作には問題ないようである。消費電力も通常のレベルに戻っている。タスクマネージャーで見てみてもアイドル状態のCPU負荷は0~1%になっている。
「これで問題なし」と言いたいところだがそうはいかない。「なぜsidebar.exeが爆走していたのか」がまったく分かっていないのだ。sidebar.exeはおそらく永久ループに入っていたと考えられる。なぜ永久ループに陥ったのか? 再起動しても再び永久ループに入るところを見ると、sidebar.exeがHDD上から直接間接にアクセスしているデータがおかしくなっていると考えてよいだろう。それが何なのかは分からないし、なぜおかしくなったのかも分からない。sidebar.exe自身がデータをおかしくしたのかどうかさえ分からない。希望的観測ではあるが、sidebar.exe自身が原因であり結果であってくれるのが一番よいのだが。
以下にタスクマネージャのスクリーンプリントを付けておく。
これを見て驚くのは、このばかげた処理のために17メガバイトものメモリーが割り付けられていることだ。こんな処理ははじめから無効にしておくのが正解だったのだろうと思う。次にVistaを再インストールするときは、インストール直後に無効にしておくことにする。
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Windows 電源管理 G860(2)
IntelのG860とASUSのP8P67の組み合わせで、プロセッサの電源管理がどのような形で実装されているのか調べてみた。
Windows Vistaには「プロセッサの電源管理」という機能があり、「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」を設定できる。
この設定値を変化させて、CPU倍率とCore Voltageがどのように変化するか調べてみた。CPU倍率はCPU-Zの(Clocks)Multiplier、Core VoltageはCPU-ZのCore Voltageの値を拾った。
==========
実験に使用したPCの構成
マザーボードーーー>ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memoryーーー>1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカードーーー>MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDDーーー>Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Driveーーー>ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライーーー>Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OSーーー>Windows Vista
ディスプレー ーーー>1x DVI 1920x1080
BIOSの変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controllerーーー>Disabled
Marvell Strage Controllerーーー>Disabled
==========
最大のプロセッサの状態の設定値を100%に設定し、最小のプロセッサの状態の設定値を変化させた場合の結果を下表にまとめた。CPU倍率と、5%指定時のCore VoltageをBIOSの Phase ControlをStandardと指定した場合とOptomizedと指定した場合について、調べた。CPU倍率とCore Voltageはともにアイドル状態の値である。
==========
最小のプロセッサの状態の設定値を5%に設定し、最大のプロセッサの状態の設定値を変化させた場合の結果を下表にまとめた。CPU倍率と、50%~100%指定時のCore VoltageをBIOSの Phase ControlをStandardと指定した場合とOptomizedと指定した場合について、調べた。 CPU倍率とCore VoltageはともにPrime95 Type-0 FFT実行時の値である。
==========
最小/最大のプロセッサの状態の設定値を変えると、そのシステムに実装されたCPUの動作の範囲が変化する。この範囲は実装されているCPUの種類(Core i3,i5など)、CPUのクロックスピード、マザーボードの種類により変化すると考えてよいだろう。
実験で使用したG860とP8P67の組み合わせでは、最小側のCPU倍率は16倍で固定されていて選択の余地はない。最大側もその最小は16倍でそれ以下は設定できない。
AMDの場合は景色がかなり違う。例えば、最近常用しているAMD A8-3850とGigabyte A75M-UD2Hの組み合わせで、最小5%と最大5%を指定すると、CPU倍率は8倍(クロックスピードにして800MHz)に固定される。AMD 250eの場合は最小のCPU倍率は4倍になっていてクロックスピードにすると800MHzである。
この件に関しては、まず下記のMicrosoftのサイトからの引用を見ていただいたほうがよいだろう。Windows7とWindows Vistaの動作要件である。
==========
Windows 7 システム要件お使いの PC で Windows 7 を実行する場合は、以下のものが必要です。
•1 ギガヘルツ (GHz) 以上の 32 ビット (x86) プロセッサまたは 64 ビット (x64) プロセッサ
Windows Vista最低要件
•800 MHz のプロセッサおよび 512 MB のシステム メモリ
==========
Vistaの最低要件「800 MHz のプロセッサ」と、A8-3850等の最低クロックスピードが800MHzなのは、おそらく無関係ではないだろう。
単純に考えれば、「AMD A8-3850は800MHzでWindows Vistaの実行の実用性を担保している。」とAMDとGigabyteが主張しているようにも見え、対して「Intel G860は1600MHz以下での動作は問題があって出来ません」とIntelあるいはASUSが認めているようにも見える。個人的には、この見方をあたらずとも遠からずなのではないかと思っている。
==========
Windows Vistaの最低要件に関して簡単に記しておく。Vistaを今まで使用してきた経験から言うと、使用感を改善するにはCPUの強化を考える前に、システムメモリーの増設を検討したほうがよい。メモリー512MBではセキュリティーソフトを組み込むとまともに動かない。セキュリティーソフトを組み込むときは1GBは必要だがそれでも十分ではない。2GBあればほぼ快適だが、グラフィックカード使用でない場合は4GB(実質3.2GB)あるいは3GBにしたほうがよい。
Windows Vistaには「プロセッサの電源管理」という機能があり、「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」を設定できる。
この設定値を変化させて、CPU倍率とCore Voltageがどのように変化するか調べてみた。CPU倍率はCPU-Zの(Clocks)Multiplier、Core VoltageはCPU-ZのCore Voltageの値を拾った。
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実験に使用したPCの構成
マザーボードーーー>ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memoryーーー>1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカードーーー>MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDDーーー>Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Driveーーー>ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライーーー>Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OSーーー>Windows Vista
ディスプレー ーーー>1x DVI 1920x1080
BIOSの変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controllerーーー>Disabled
Marvell Strage Controllerーーー>Disabled
==========
最大のプロセッサの状態の設定値を100%に設定し、最小のプロセッサの状態の設定値を変化させた場合の結果を下表にまとめた。CPU倍率と、5%指定時のCore VoltageをBIOSの Phase ControlをStandardと指定した場合とOptomizedと指定した場合について、調べた。CPU倍率とCore Voltageはともにアイドル状態の値である。
最小のプロセッサの状態の 設定値(%) | CPU倍率 | Core Voltage (V) (Standard) | Core Voltage (V) (Optimized) |
5 | 16 | 0.816~0.896 | 0.824~0.896 |
10,20,30,40,50, 60,70,80,90,100 | 16 | ----- | ----- |
==========
最小のプロセッサの状態の設定値を5%に設定し、最大のプロセッサの状態の設定値を変化させた場合の結果を下表にまとめた。CPU倍率と、50%~100%指定時のCore VoltageをBIOSの Phase ControlをStandardと指定した場合とOptomizedと指定した場合について、調べた。 CPU倍率とCore VoltageはともにPrime95 Type-0 FFT実行時の値である。
最大のプロセッサの状態の 設定値(%) | CPU倍率 | Core Voltage (V) (Standard) | Core Voltage (V) (Optimized) |
10,20,30,40 | 16 | ----- | ----- |
50 | 16 | 0.888~0.904 | 0.896~0.912 |
60 | 18 | 0.912~0.928 | 0.912~0.928 |
70 | 21 | 0.936~0.952 | 0.944~0.952 |
80 | 24 | 0.960~0.984 | 0.968~0.992 |
90 | 27 | 1.000~1.016 | 1.000~1.016 |
100 | 30 | 1.032~1.040 | 1.032~1.048 |
==========
最小/最大のプロセッサの状態の設定値を変えると、そのシステムに実装されたCPUの動作の範囲が変化する。この範囲は実装されているCPUの種類(Core i3,i5など)、CPUのクロックスピード、マザーボードの種類により変化すると考えてよいだろう。
実験で使用したG860とP8P67の組み合わせでは、最小側のCPU倍率は16倍で固定されていて選択の余地はない。最大側もその最小は16倍でそれ以下は設定できない。
AMDの場合は景色がかなり違う。例えば、最近常用しているAMD A8-3850とGigabyte A75M-UD2Hの組み合わせで、最小5%と最大5%を指定すると、CPU倍率は8倍(クロックスピードにして800MHz)に固定される。AMD 250eの場合は最小のCPU倍率は4倍になっていてクロックスピードにすると800MHzである。
この件に関しては、まず下記のMicrosoftのサイトからの引用を見ていただいたほうがよいだろう。Windows7とWindows Vistaの動作要件である。
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Windows 7 システム要件お使いの PC で Windows 7 を実行する場合は、以下のものが必要です。
•1 ギガヘルツ (GHz) 以上の 32 ビット (x86) プロセッサまたは 64 ビット (x64) プロセッサ
Windows Vista最低要件
•800 MHz のプロセッサおよび 512 MB のシステム メモリ
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Vistaの最低要件「800 MHz のプロセッサ」と、A8-3850等の最低クロックスピードが800MHzなのは、おそらく無関係ではないだろう。
単純に考えれば、「AMD A8-3850は800MHzでWindows Vistaの実行の実用性を担保している。」とAMDとGigabyteが主張しているようにも見え、対して「Intel G860は1600MHz以下での動作は問題があって出来ません」とIntelあるいはASUSが認めているようにも見える。個人的には、この見方をあたらずとも遠からずなのではないかと思っている。
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Windows Vistaの最低要件に関して簡単に記しておく。Vistaを今まで使用してきた経験から言うと、使用感を改善するにはCPUの強化を考える前に、システムメモリーの増設を検討したほうがよい。メモリー512MBではセキュリティーソフトを組み込むとまともに動かない。セキュリティーソフトを組み込むときは1GBは必要だがそれでも十分ではない。2GBあればほぼ快適だが、グラフィックカード使用でない場合は4GB(実質3.2GB)あるいは3GBにしたほうがよい。
ASUS P8P67 DIG+VRM 効果
ASUSのマザーボードP8P67には、DIGI+VRMという電源回路が組み込まれている。
ASUSの説明によると、「従来のアナログ電源回路と比較して電力効率と安定性の大幅な向上を果たした新世代のデジタル電源回路。」ということらしい。
ということで、DIGI+VRMの設定で電力消費がどの程度変化するのか調べてみた。
==========
実験に使用したPCの構成
マザーボード--->ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memory--->1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカード--->MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDD--->Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Drive--->ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライ--->Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OS--->Windows Vista
ディスプレー --->1x DVI接続 1920x1080
BIOS変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controller--->Disabled
Marvell Strage Controller--->Disabled
==========
上記PCのBIOS上で以下の2通りの設定を行い消費電力を測る。
Phase Control--->Standard指定。(以下「標準制御」と略示する)
Phase Control--->Optimized 指定。(以下「最適制御」と略示する)
消費電力は「サンワサプライのワットチェッカーPlus」の読みとする。PC全体のものでディスプレーは含まない。
==========
(1)アイドル時の消費電力
標準制御--->51~52ワット
最適制御--->50~51ワット
(2)スクリーンセーバー(オーロラ)実行時の消費電力
標準制御--->57~61ワット
最適制御--->55~56ワット
(3)Prime95 Type-0 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->75~76ワット
(4)Prime95 Type-2 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->76~77ワット
(5)Prime95 Type-3 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->77~78ワット
==========
ということで、消費電力の削減効果が明確になった。また最適制御のほうが消費電力の変化(ふらつき)が少ない傾向が認められた。
最後に、BIOSのOptimized DefaultsではPhase ControlはStandardとなっていることを記しておく。
ASUSの説明によると、「従来のアナログ電源回路と比較して電力効率と安定性の大幅な向上を果たした新世代のデジタル電源回路。」ということらしい。
ということで、DIGI+VRMの設定で電力消費がどの程度変化するのか調べてみた。
==========
実験に使用したPCの構成
マザーボード--->ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memory--->1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカード--->MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDD--->Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Drive--->ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライ--->Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OS--->Windows Vista
ディスプレー --->1x DVI接続 1920x1080
BIOS変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controller--->Disabled
Marvell Strage Controller--->Disabled
==========
上記PCのBIOS上で以下の2通りの設定を行い消費電力を測る。
Phase Control--->Standard指定。(以下「標準制御」と略示する)
Phase Control--->Optimized 指定。(以下「最適制御」と略示する)
消費電力は「サンワサプライのワットチェッカーPlus」の読みとする。PC全体のものでディスプレーは含まない。
==========
(1)アイドル時の消費電力
標準制御--->51~52ワット
最適制御--->50~51ワット
(2)スクリーンセーバー(オーロラ)実行時の消費電力
標準制御--->57~61ワット
最適制御--->55~56ワット
(3)Prime95 Type-0 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->75~76ワット
(4)Prime95 Type-2 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->76~77ワット
(5)Prime95 Type-3 FFT実行時の消費電力
標準制御--->80~82ワット
最適制御--->77~78ワット
==========
ということで、消費電力の削減効果が明確になった。また最適制御のほうが消費電力の変化(ふらつき)が少ない傾向が認められた。
最後に、BIOSのOptimized DefaultsではPhase ControlはStandardとなっていることを記しておく。
ASUS P8P67 EPU 効果
ASUSのマザーボードP8P67には、EPUという電力管理チップが搭載されている。
ASUSの説明によると、「EPUをオンにすれば、性能に影響が出ない範囲で全自動で消費電力を抑える制御を行います。動作モードの選択や各種設定も行え、あえて性能を落として消費電力を最低限に抑えることなども可能。」ということらしい。
ということで、EPUの有効無効で消費電力がどの程度変化するのか調べてみた。
==========
実験に使用したPCの構成
マザーボード--->ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memory--->1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカードーーー>MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDD--->Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Drive--->ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライ--->Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OS--->Windows Vista
ディスプレー --->1x DVI接続 1920x1080
BIOS変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controller--->Disabled
Marvell Strage Controller--->Disabled
==========
上記PCのBIOS上で以下の2通りの設定を行い消費電力を測る。
EPU Power Saving Mode--->Disabled指定。(以下「EPU無効」と略示する)
EPU Power Saving Mode--->Enabled指定かつ、
EPU Setting--->Max Power Saving Mode指定。(以下「EPU有効」と略示する)
消費電力は「サンワサプライのワットチェッカーPlus」の読みとする。PC全体のものでディスプレーは含まない。
==========
(1)アイドル時の消費電力
EPU無効--->51~52ワット
EPU有効--->51~52ワット
(2)スクリーンセーバー(オーロラ)実行時の消費電力
EPU無効--->57~61ワット
EPU有効--->57~61ワット
(3)Prime95 Type-0 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->79~81ワット
(4)Prime95 Type-2 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->80~82ワット
(5)Prime95 Type-3 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->81~82ワット
==========
ということで、消費電力の削減効果は明確には読み取れなかった。
最後に、今回の実験に使用したP8P67マザーボードは購入した時の状態で、EPUスィッチはOffに、BIOSのOptimized DefaultsではEPU Power Saving ModeがDisabledになっていたことを記しておく。
追記)『ASUS EPU F1A55-M LEの場合』というエントリーを追加しました。こちらのほうが参考になるかもしれませんから見てください。『 』内をクリックすれば記事に飛びつきます。2012.11.19
ASUSの説明によると、「EPUをオンにすれば、性能に影響が出ない範囲で全自動で消費電力を抑える制御を行います。動作モードの選択や各種設定も行え、あえて性能を落として消費電力を最低限に抑えることなども可能。」ということらしい。
ということで、EPUの有効無効で消費電力がどの程度変化するのか調べてみた。
==========
実験に使用したPCの構成
マザーボード--->ASUS P8P67 REV3.0 B3
CPU--->Intel G860
Memory--->1x4GB(DDR3 1333MHz)
グラフィックスカードーーー>MSI R5450 MD512D3H LP ECO
HDD--->Seagate STL2000DL 003-9VT166
DVD Drive--->ソニーNECオプティアーク AD-7173S
パワーサプライ--->Cooler Master RS-500-ASAA(80PLUS Standard)
OS--->Windows Vista
ディスプレー --->1x DVI接続 1920x1080
BIOS変更項目(Optimized Defaultsからの変更点)
Blue Tooth Controller--->Disabled
Marvell Strage Controller--->Disabled
==========
上記PCのBIOS上で以下の2通りの設定を行い消費電力を測る。
EPU Power Saving Mode--->Disabled指定。(以下「EPU無効」と略示する)
EPU Power Saving Mode--->Enabled指定かつ、
EPU Setting--->Max Power Saving Mode指定。(以下「EPU有効」と略示する)
消費電力は「サンワサプライのワットチェッカーPlus」の読みとする。PC全体のものでディスプレーは含まない。
==========
(1)アイドル時の消費電力
EPU無効--->51~52ワット
EPU有効--->51~52ワット
(2)スクリーンセーバー(オーロラ)実行時の消費電力
EPU無効--->57~61ワット
EPU有効--->57~61ワット
(3)Prime95 Type-0 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->79~81ワット
(4)Prime95 Type-2 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->80~82ワット
(5)Prime95 Type-3 FFT実行時の消費電力
EPU無効--->80~82ワット
EPU有効--->81~82ワット
==========
ということで、消費電力の削減効果は明確には読み取れなかった。
最後に、今回の実験に使用したP8P67マザーボードは購入した時の状態で、EPUスィッチはOffに、BIOSのOptimized DefaultsではEPU Power Saving ModeがDisabledになっていたことを記しておく。
追記)『ASUS EPU F1A55-M LEの場合』というエントリーを追加しました。こちらのほうが参考になるかもしれませんから見てください。『 』内をクリックすれば記事に飛びつきます。2012.11.19
ASUS P8P67 DIGI+VRM EPU
ASUSのマザーボードP8P67はEPU,DIGI+VRM,12+2Phase Power Designを売り物にしている。消費電力の抑制やシステムの安定性の向上などに効力ありという話になっている。
EPU,DIGI+VRMがらみの項目がBIOSのAi Tweakerに収められていて設定を変更できる。
\Ai Tweaker\EPU Power Saving Mode\でDisabledかEnabledを指定する。デフォルトはDisabledである。
EPU Power Saving Mode\でEnabledを指定すると、\Ai Tweaker\EPU setting\でAuto,Light Power Saving Mode,Medium Power Saving Mode,Max Power Saving Modeのいづれかを指定できる。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Load-line Calibration\でAuto,Regular,Medium,High,Ultra High,Extremeのいづれかを指定する。デフォルトはAutoである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Frequency\でAutoかManualを指定する。デフォルトはAutoである。
VRM Frequency\でAutoを指定すると、\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Spread Spectrum\でDisabledかEnabledを指定できる。デフォルトはDisabledである。
VRM Frequency\でManualを指定すると、\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Fixed Frequency Mode\でFrequencyを300KHzから500KHzの間で10KHzきざみで指定できる。デフォルトは300KHzである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Phase Control\ではStandard,Optimized,Extreme,Manual Adjustmetのいづれかを指定する。デフォルトはStandardである。
Phase Control\でManual Adjustmetを指定すると\Ai tweaker\DIGI+VRM\Manual Adjustment\でUltra Fast,Fast,Medium,Regularを指定できる。デフォルトはMediumである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Duty Control\ではT.ProbeかExtremeを指定する。デフォルトはT.Probeである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\CPU Current Capability\では100%,110%,120%,130%,140%のいづれかを指定する。デフォルトは100%である。
EPU,DIGI+VRMの設定はASUS提供のAI Suite IIというユーティリティーでも可能である。以下に画面のコピーをつけておく。
EPU,DIGI+VRMがらみの項目がBIOSのAi Tweakerに収められていて設定を変更できる。
\Ai Tweaker\EPU Power Saving Mode\でDisabledかEnabledを指定する。デフォルトはDisabledである。
EPU Power Saving Mode\でEnabledを指定すると、\Ai Tweaker\EPU setting\でAuto,Light Power Saving Mode,Medium Power Saving Mode,Max Power Saving Modeのいづれかを指定できる。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Load-line Calibration\でAuto,Regular,Medium,High,Ultra High,Extremeのいづれかを指定する。デフォルトはAutoである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Frequency\でAutoかManualを指定する。デフォルトはAutoである。
VRM Frequency\でAutoを指定すると、\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Spread Spectrum\でDisabledかEnabledを指定できる。デフォルトはDisabledである。
VRM Frequency\でManualを指定すると、\Ai tweaker\DIGI+VRM\VRM Fixed Frequency Mode\でFrequencyを300KHzから500KHzの間で10KHzきざみで指定できる。デフォルトは300KHzである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Phase Control\ではStandard,Optimized,Extreme,Manual Adjustmetのいづれかを指定する。デフォルトはStandardである。
Phase Control\でManual Adjustmetを指定すると\Ai tweaker\DIGI+VRM\Manual Adjustment\でUltra Fast,Fast,Medium,Regularを指定できる。デフォルトはMediumである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\Duty Control\ではT.ProbeかExtremeを指定する。デフォルトはT.Probeである。
\Ai tweaker\DIGI+VRM\CPU Current Capability\では100%,110%,120%,130%,140%のいづれかを指定する。デフォルトは100%である。
EPU,DIGI+VRMの設定はASUS提供のAI Suite IIというユーティリティーでも可能である。以下に画面のコピーをつけておく。