UEFI BIOS デメリット

 UEFI BIOSのメリットに言及する記事は見かけても、デメリットについては見た記憶がない。デメリットは果たしてないのか、その辺りにかかわる体験を記しておく。


 MSIのA75A-G35とAMDのA6-3670の組み合わせで使用しているうちに、実装した4GBのメモリーのうちWindowsで利用可能な物理メモリーが3056MBであることに気づいた。AMDのAシリーズのCPU(APU)は、以前にGigabyteのA75M-UD2HとA8-3850を組み合わせて使用していたことがある。4GBのメモリーを実装した場合の利用可能メモリーは3.25GBぐらいだったと記憶している。両者の差は256MB位ある。A6-3670のGPUのためのグラフィックスメモリーとして件の256MBが割り当てられているのかと考え、そのサイズを確認してみると512MBということになっている。どうも計算が合わない。

 可能性としては512MBを3.25GB境界にまたがって256MBづつ割り付けたということも考えられるが、そんなことはありそうも無い。一番受け入れやすいのは、512MBは3.25GB境界の後方に割り付けられているが、マザーボードの設計がヘボなため利用可能メモリーが3056MBになってしまったということである。

 いい加減な代物を使い続けるか、別物にするか迷ったが、この組み合わせでのアイドル時の消費電力がダブルディスプレー構成で30ワットということもあり、より消費電力の少ないマザーボードを選択すればアイドル時20ワット台も夢じゃないということで、マザーボードを買い換えることにした。


 そして購入したのが、ASUSのF1A55M-LEだ。A75A-G35と交換して、Windows Vista 32bitをインストールした。利用可能メモリーを確かめて見ると、3066MBとなっていた。このマザーボードの場合も、GPU用のグラフィックスメモリーは512MBとられていた。こういう結果になると、A75A-G35がいい加減な代物という判断は取り下げざるを得ない。

 記憶違いということは無いだろうと思いながら調べてみると、MSIの890GXM-G65とAMD Athlon II 250eの組み合わせで、利用可能メモリーが3326MBであったということが確認できた。A75M-UD2Hの件は確認できなかったが、記憶に間違いは無いはずだ。この両者ともOSはWindows Vista 32bitである。

 念のためにセカンドマシンも確めてみた。ASUSのSabertooth 990FXとAMD Athlon II 260の組み合わせに、2x4GBメモリーとWindows 7 32bitを組み合わせたPCだ。利用可能なメモリーは3033MBとなっていた。このマザーボードは外付けのグラフィックスカードが必須のもので、マザーボードにはグラフィックス出力の機能はない。したがって、GPU用のメモリーがとられるということは無い。では約256MBはどこへ消えたのか?

 ダメ押しに、実験用に残しておいたASUSのM5A88-V EVOにAMD Phenom II 905eをセットしてPCを仮組みし、Windows Vista 32bitをインストールして確めてみた。利用可能なメモリーは3326MBとなっていた。

 目先を変えて、実装するメモリーを2GBにしたらどうなるのか実験してみた。F1A55-M LEの場合は1514MBだった。M5A88-V EVOの場合は1534MBだった。2048MBからGPU用のメモリーである512MBを差し引くと1536であるから両者の間に実質的な差は無いということになる。

 上記の結果をふまえ、いろいろな視点で検討して得た結論は、『UEFI BIOSのマザーボードを使用し、4GB以上のメモリーを実装し、32bitのWindowsをインストールすると、利用可能メモリーは3000MBそこそこになる。』ということと『旧来のBIOSのマザーボードを使用し、4GB以上のメモリーを実装し、32bitのWindowsをインストールすると、利用可能メモリーは3300MB超となる。』ということである。


 『UEFI BIOSのマザーボードに4GB以上のメモリーを実装し、32bit Windowsと組み合わせて使用すると、利用可能メモリーが旧来のBIOSのものに比べおよそ256MB減少する。』これは明らかにデメリットであるわけだが、このような話を見かけたことがない。メーカーは当然知っているし、いわゆるテクニカルライターの類も当然知っているはずである。ところが誰もそれについて言及していないように見受けられる。

 これでいいのか?という気持ちもあるが、所詮この程度のものなのだろう。

 ことマザーボードに関しては総じて問題が多く、完成度は低いと見て間違いない。怪しいマザーボードだらけという印象だ。


 以下にデータをまとめておく。OSはSabertooth 990FXのみWindows 7 32bitで、他はWindows Vista 32bitである。

旧来のBIOSのマザーボードの場合
MSI 890GXM-G65+AMD 250e+4GBメモリー・・・利用可能メモリーは3326MB
Gigabyte A75M-UD2H+AMD A8-3850+4GBメモリー・・・利用可能メモリーは3.25GB(記憶による)
ASUS M5A88-V EVO+AMD 905e+4GBメモリー・・・利用可能メモリーは3326MB
ASUS M5A88-V EVO+AMD 905e+2GBメモリー・・・利用可能メモリーは1534MB

UEFI BIOSのマザーボードの場合
MSI A75A-G35+AMD A6-3670+4GBメモリー・・・利用可能メモリーは3056MB
ASUS F1A55-M LE+AMD A6-3670+4GBメモリー・・・利用可能メモリーは3066MB
ASUS F1A55-M LE+AMD A6-3670+2GBメモリー・・・利用可能メモリーは1514MB
ASUS Sabertooth 990FX+AMD 260+8GBメモリー・・・利用可能メモリーは3033MB


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MSI A75A-G35 + AMD A6-3670 覚書

=====
 DVIとHDMIの切り替えは、マザーボード上のジャンパー(2箇所)を差し替えて行う。

=====
 BIOSでIGPが使用するメモリーのサイズは指定できない。割り付けられたメモリーのサイズは512MB。

=====
 BIOSでNB,DRAM,SBの電圧はマニュアル設定できるが、CPU電圧はできない。

=====
 BIOSのHardware Monitorで表示されるCPU Core Voltageは1.400V。3.3Vの電圧は3.328~3.344V。5Vの電圧は5.025V。12Vの電圧は12.144~12.232V。

=====
 BIOSでCPUファンの4ピン、3ピン指定が可能。

=====
 CPUファンの12.5%時の回転数は1621rpm。100%時の回転数は3311rpm。

=====
 インストール済みの物理メモリー4096MBに対して、Windowsで利用可能な物理メモリーが3056MB。

=====
 Windows エクスペリエンスインデックスは5.9、5.9、4.4、5.2、5.9。(CPU、メモリー、グラフィックス、ゲーム用グラフィックス、HDDの順)

=====
 アイドル時の消費電力は低い方。Prime95実行時の消費電力はおそらく平均か、それ以上。

=====
 Windows 8(プレビュー版)で問題なく使用できる。


 PCの構成
CPU     AMD A6-3670
マザーボード  MSI A75A-G35 BIOS V1.6
メモリー    2x2GB DDR3 1333MHz
HDD     ST2000DL003-9VT166
ATAPI   PIONEER DVD-RW DVR212
パワーサプライ Rosewill CAPSTONE-450(80 PLUS Gold)
ディスプレー  1xDVI 1680x1050、1xVGA 1680x1050
PS/2 Keyboard
USB接続マウス
Windows Vista 32ビット

 BIOSの設定(Optimized Defaultからの変更点)
Serial(COM) Port     E--->D
Parallel(LPT) Port   E--->D
CPU Smart Fan Target D--->50℃
Resume From S3/S4/S5 by PS/2 Keyboard  D--->Hot Key
EuP 2013             D--->E

 DはDisabled、EはEnabledの略。


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MSI A75A-G35 + A6-3670 消費電力(3)

 MSIのマザーボードA75A-G35とAMDのA6-3670の組み合わせで消費電力を測ってみた。『MSI A75A-G35 + A6-3670 消費電力(2)』ではDVI接続のシングルディスプレー構成だったが、今回はVGA接続で行った。消費電力はPC本体のものでディスプレーは含まない。計測はサンワサプライのワットチェッカーPlusで行った。


シャットダウン状態  0ワット
休止状態       0ワット
スリープ状態     0ワット
アイドル状態     29ワット
スクリーンセーバー(3Dテキスト) 実行状態  33~34ワット
Prime95 type2 FFT 実行状態  108~109ワット
Prime95 type3 FFT 実行状態  115~116ワット
DVD再生状態    38~39ワット

 DVI接続の場合より消費電力が少し多くなるようである。DVD再生では様子が異なり、消費電力が少し低下している。

 いろいろなケースで消費電力を調べていると、不可解な数値に出くわすことがある。このDVD再生時の消費電力が、他の場合と異なりVGAのほうが低いというのもその例の一つだ。測り直しても結果は変わらないので、これが現実としか言いようがないのだが、そうなる理由は想像もつかない。


 使用したPCの構成
CPU     AMD A6-3670
マザーボード  MSI A75A-G35
メモリー    2x2GB DDR3 1333MHz
HDD     ST2000DL003-9VT166
ATAPI   PIONEER DVD-RW DVR212
パワーサプライ Rosewill CAPSTONE-450(80 PLUS Gold)
ディスプレー  1xVGA 1680x1050
PS/2 Keyboard
USB接続マウス
Windows Vista 32ビット

 BIOSの設定(Optimized Defaultからの変更点)
Serial(COM) Port     E--->D
Parallel(LPT) Port   E--->D
CPU Smart Fan Target D--->50℃
Resume From S3/S4/S5 by PS/2 Keyboard  D--->Hot Key
EuP 2013             D--->E

 DはDisabled、EはEnabledの略。


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MSI A75A-G35 + A6-3670 消費電力(2)

 MSIのマザーボードA75A-G35とAMDのA6-3670の組み合わせで消費電力を測ってみた。『MSI A75A-G35 + A6-3670 消費電力(1)』ではダブルディスプレー構成だったが、今回はシングルディスプレー構成で行った。消費電力はPC本体のものでディスプレーは含まない。計測はサンワサプライのワットチェッカーPlusで行った。


シャットダウン状態  0ワット
休止状態       0ワット
スリープ状態     0~3ワット
アイドル状態     28~29ワット
スクリーンセーバー(3Dテキスト) 実行状態  33ワット
Prime95 type2 FFT 実行状態  107~108ワット
Prime95 type3 FFT 実行状態  113~115ワット
DVD再生状態    39~40ワット

 ダブルディスプレーの場合より消費電力が1~2ワット低くなるようである。スクリーンセーバーでは様子が異なり、消費電力が5~6ワット低下している。


 使用したPCの構成
CPU     AMD A6-3670
マザーボード  MSI A75A-G35
メモリー    2x2GB DDR3 1333MHz
HDD     ST2000DL003-9VT166
ATAPI   PIONEER DVD-RW DVR212
パワーサプライ Rosewill CAPSTONE-450(80 PLUS Gold)
ディスプレー  1xDVI 1680x1050
PS/2 Keyboard
USB接続マウス
Windows Vista 32ビット

 BIOSの設定(Optimized Defaultからの変更点)
Serial(COM) Port     E--->D
Parallel(LPT) Port   E--->D
CPU Smart Fan Target D--->50℃
Resume From S3/S4/S5 by PS/2 Keyboard  D--->Hot Key
EuP 2013             D--->E

 DはDisabled、EはEnabledの略。


 同構成で、BIOSのC6 ModeをEnabledに設定した場合についても測ってみた。C6 ModeのDefaultはDisabledになっている。

シャットダウン状態  0ワット
休止状態       0ワット
スリープ状態     0ワット
アイドル状態     28ワット
スクリーンセーバー(3Dテキスト) 実行状態  33ワット
Prime95 type2 FFT 実行状態  107~108ワット
Prime95 type3 FFT 実行状態  113~115ワット
DVD再生状態    39~40ワット

 CPUが低負荷時には1ワット程度消費電力が減少するようである。


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 次回はVGA接続のシングルディスプレー構成時の消費電力。

ソフトバンクが米国の通信事業者を買収

 2012年10月15日17時00分、ソフトバンクが米国の通信事業者スプリント・ネクステルを201億ドル費やして買収すると発表した。この201億ドルにより、ソフトバンクは結果的にスプリント・ネクステルの株式の70%を保有することになるという。

 東証の適時開示情報に開示された書面の冒頭部分を引用しておく。


==========
2012年10月15日
各 位
本店所在地 東京都港区東新橋一丁目9番1号
会社名 ソフトバンク株式会社
(コード番号9984 東証第一部)
代表者 代表取締役社長 孫 正義
当社によるスプリントの戦略的買収(子会社化)について
当社と米国のスプリント・ネクステル・コーポレーション(以下「スプリント」)は、
本日、当社がスプリントの事業に対して約201億米ドル(約1兆5,709億円(※1))の投資を
行うこと(以下「本取引」)について、最終的な合意に至りましたのでお知らせいたしま
す。投資総額のうち約121億米ドル(約9,469億円(※1))はスプリントの株主に支払われ、
80億米ドル(約6,240億円(※1))は同社の財務体質の強化等に投じられます。
当社とスプリント両社の取締役会で決議された本取引は、スプリント株主による株主総
会における承認、競争法上の承認、連邦通信委員会(Federal Communications Commission)
による承認その他監督官庁の通常の承認、及び表明・保証違反がない等その他の前提条件
の充足(又は放棄)が条件となります。
両社は、2013年半ばに本取引が最終的に完了すると見込んでいます。本取引の結果、当
社はスプリントの完全親会社となる新スプリント(以下に定義します)の株式の約70%(完
全希薄化ベース(ただし、ストックオプションのうち行使価格が下記2.(2)に記載する合
併対価である1株7.30米ドルを上回るものについては行使されないことを前提とする。以
下同じ))を保有することになり、同社を子会社化する予定です。
(※1) 1米ドル=78円で換算した試算値。
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 ソフトバンクは、10月1日のイー・アクセスの買収の発表に続き、今日10月15日に米国の通信事業者スプリント・ネクステルを買収すると発表したことになる。これらの買収計画についての評価はさまざまの様である。スプリント・ネクステルが、2011年12月期まで5期連続で、最終赤字となっているので、評価が分かれているわけだ。またスプリント・ネクステルの件では米国の許認可を受ける必要があるのだが、買収が頓挫するのではという意見は少数派のようだ。

 ソフトバンクは2006年にやはり赤字のボーダフォンを買収している。そのときの金額は、89億ポンド(約1兆7500億円)であった。2006年当時の円ドルレートは116円から119円程度であるから仮に1ドル117.5円として計算すると約149億ドルということになる。米ドル換算ではボーダフォンの買収金額のほうが安かったということになる。結果は吉と出るのか、凶と出るのか興味深いところだ。


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