ウクライナ問題と日米安保条約

 ウクライナ問題では、ロシアがクリミア半島を取り込んだ。それこそ、あっという間に決着をつけてしまったという印象だ。

 ロシアが、迅速に行動したのは、ヤヌコビッチを排除したウクライナが、EU加盟に動いていたからだ。EUもウクライナを受け入れる方向だった。ロシアにとっては、それが大きな問題だった。

 ウクライナが、EUに加盟する前ならば、ウクライナとロシア間の紛争は、ロシアとウクライナ間の二国間の問題だ。ところが、ウクライナがEUに加盟した後だと、ロシアとウクライナの間の問題は、二国間の問題にとどまらず、ロシア対ウクライナとEUの問題になってしまう。そうなると、うかつには動けなくなる。

 このウクライナのEU加盟という構図は、日米安保の枠組みに類似している。日本が攻撃され劣勢になった場合、米国が参戦するという関係と、同様な関係がウクライナとEUの間に成立することになる。ロシアには、そういう状況になる前に、クリミヤ半島を取り込む必要があった。


 ロシアは、プーチンの時代になってから、国境を接する国々との間で、国境の確定を進めてきた。その結果、残った国境問題は、日本との間のものだけになっていた。これが、ウクライナがEU加盟を進める遠因だった。仮に、ロシアとウクライナの間に国境紛争が残っていたとしたら、ウクライナのEU加盟は先の話になっていたはずだ。プーチンには、国境確定を、有利な条件で、出来るうちに、まとめたい、という考えがあったのだろう。それが、裏目に出た。

 ロシアは、クリミア半島を取り込んだが、ウクライナの東部と南部については、何らかの形でウクライナとロシア間の領有権問題が残ったままの、いわば宙ぶらりんの状態を維持するだろう。国境確定が必ずしも利益にならないからだ。


 どこの国も、間違いを犯してきた。ソ連の大きな間違いは、第二次世界大戦の末期、1945年4月6日の日ソ中立条約の破棄、1945年8月9日の対日参戦だ。ソ連は、南樺太と、北方4島以北の千島列島を得た。それと引き換えに、日本の信頼を完全に失った。ソ連が崩壊したとき、ロシアは日本にすべてを返還するチャンスがあったが、何もしなかった。これがロシアの大きな間違いだった。


 日本のすべきことは、北方4島の返還要求などではなく、南樺太、北方4島を含む千島列島すべての返還要求だ。それ以外の対ロシアの国境確定は、日本人の対ロシア不信の解消にはつながらず、日露両国のどちらの利益にもならない。


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ウクライナ問題とISS

 クリミアの帰属の問題で、EUサイドと、ロシアサイドで、制裁合戦になっている。

 今のところ、どちらも体裁を取り繕っているだけで、力が入っていない。

 その理由は、たぶん頭上にある。ISS国際宇宙ステーションだ。ロシアは、ISSへの宇宙飛行士の輸送を、一手に引き受けている。米国は既に宇宙飛行士の輸送手段を失っていて、ロシア以外に宇宙ステーションへ人間を輸送する手段を持っている国はない。ロシアは、期せずして人質を取ったような形になっている。

 もちろんプーチン氏は紳士だから、そんなことはおくびにも出さない。自明なことだからだ。EUも米国も承知の上だ。ウクライナの件では、ウクライナとロシア間の武力行使があったとしても、EUや米国が武力行使に加わることはまずない。初めからEUや米国に参加資格はないのだ。

 NASAが、ISSへの人員輸送業務を、ロシアに委託し始めた時点で、力関係が変わってしまっている。スペースシャトルの最後の飛行は、2011年の7月だ。まだ3年も経過していない。スペースシャトルの退役を決めたのはオバマだ。米国は、あと数年はこの状況を変えられない。


 このウクライナ問題の火付け役はEUだ。もしEUが、この件で武力行使に出ることがあったとしたら、それが時代の変わり目となるだろう。


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中国から見たウクライナ問題

 この記事は、「ウクライナ EU 米国 ロシア」と題した3月23日の記事の続きだ。

 今回のウクライナ問題を、当事者であるEU、ウクライナ、ロシア、そしてあとから頭を突っ込んできた米国ではなく、今のところ、第三者である中国を中心として、考えてみた。


 クリミアをめぐる、ウクライナとロシアの紛争は、尖閣諸島をめぐる中国と日本の領有権問題、あるいは南シナ海をめぐる中国とベトナム、フィリピン、マレーシアとの領有権問題の将来の姿と捉えても良いだろう。このような認識をもって、ウクライナ問題を考えてみると、違った景色が見えてくる。

 中国が武力行使の類に出れば、米国あるいはEUが、今回のウクライナ問題で、ロシアに対してとったような措置を、中国に対してとると、中国は考えるだろう。それどころか、日本と交戦状態に入れば、ウクライナ問題以上の対抗措置が取られる可能性が高いということも、認識するだろう。これが、今回のウクライナ問題の、中国目線でのポイントだ。


 米国もEUも中国と経済的に深い関係にある。対ロシア以上といってよい。中国が、尖閣諸島あるいは南シナ海の領有権をめぐって、軍事行動を起こした場合、深い経済関係にあることが災いして、対応に苦慮することもありそうだ。そのような状況が発生するのを、事前に阻止できれば、対応に苦慮することもないし、経済的関係にひびが入ることもない。そのためには、明確な、分かりやすい警告を与えておく必要がある。

 EUにそのような考えがあったとは思えないが、結果的に、中国に対する、分かりやすく、丁寧な警告になっていることは間違いない。

 警告を、中国がどう評価するかは、また別問題だ。エネルギーの輸入国であること、食糧に関しても輸入国であること、国内に民族問題を抱えていることなどは、マイナス要因だ。外貨準備が膨大なのは、プラス要因だ。あれやこれやで、評価は難しいが、中国が制裁を受ける立場になった時、ロシアが置かれた立場より、居心地が良いという事はなさそうだ。


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ウクライナ EU 米国 ロシア

 ウクライナというか、クリミア半島というかをめぐって、EUあるいは米国とロシアの対立が深まっている。

 EUがウクライナを取り込もうとしたことが始まりなのだが、EUはロシアの反発が、クリミア半島の取り込みという形をとるとは、予想していなかったのだろうか。それとも予想通りだったのだろうか。

 EUは天然ガスをロシアから調達している。天然ガスの30%から40%をロシアに依存している。これはロシアにとっても、EUにとっても依存度が高すぎて、良い状況ではないだろう。ロシアにすれば収入源のEU依存度が高すぎるという問題があるし、EUにとってはエネルギーのロシア依存度が高すぎるという問題がある。この状況を、EU側は五分五分あるいはEU側有利と判断していて、ロシアが強硬姿勢をとらないと踏んでいたのだろうか。


 クリミアが、ロシア側につき状況が悪化したのを受けて、米国内でシェールガスをEUに供給してはどうかという論調が出てきた。米国は、エネルギーの輸入国で、今まで幾度も中東に介入してきたのは、エネルギーの調達に支障をきたさないようにするためだった。それが、シェールガス、シェールオイルの開発で変わってきた。輸入依存度が低下し、輸出も視野に入ってきたためだ。かつては、原油価格の高騰は米国にとって不利だったが、近年米国にとって有利に働く可能性が出てきたわけだ。シェールガス、シェールオイルの生産コストの関係から、天然ガス価格原油価格が低位安定してしまうと、シェールガス、シェールオイルの開発が停止してしまうという側面もあり、そういう観点からもエネルギー価格の高止まりが、米国の利益になる。

 ロシア産ガスはパイプラインでEUへ供給されている。言い換えると、パイプラインのないところには供給できないということになる。日本はブルネイや中東から液化天然ガスを輸入しているが、ロシアとEUの天然ガスの取引はそういう形ではない。EUからそっぽを向かれると、輸出先がなくなることになる。では液化天然ガスとして輸出してはということになるが、バルト海あるいは黒海から輸出しようとしても、すぐには出来ないし適当な輸出先もない。となると、米国のシェールガスのEUへの供給は、天然ガス価格の上昇要因になったとしても、低下要因にはなりそうにない。米国には都合がよい話だ。

 米国にとっては、この状況が長引くほど有利に働くから、この状況は長期に渡って続きそうだ。ロシアはどうするのだろうか。液化シェールガスを米国からEUへ輸出するといっても、すぐ始められるものではない。米国側に輸出基地を、EU側に輸入基地を建設する必要があるし、おそらくLNG運搬船も新造することになるだろう。そしてEU側も米国に依存しすぎるのを嫌うだろうから、ロシアからの輸入を100%やめるということにもならない。

 米国が中東に介入してきたのは、原油の価格の安定、原油の調達の安定のためには、戦費を費やすことも致し方なしという側面があった。ところが、今の情勢では、そもそも戦費を費やす価値がない。それどころか、放置しておいたほうが米国の利益になるという状況だ。損するのは、当事者のEUとロシアとウクライナだ。

 ウクライナの東側は、ロシアにつく可能性がある。このシナリオは、ロシアにとって最良で、EU側につこうとしていたウクライナにとっては最悪だ。

 EUにとって、ウクライナの取り込みは、どのような利益があるのだろうか。緩衝地帯なのか。安価な労働力の確保なのか。それとも、ユーロ安を狙ったのだろうか。


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LG 22EA63V-P AH-IPS液晶モニター

 液晶ディスプレーが故障してしまったので、LG電子の22EA63V-Pという製品を購入した。

 壊れたディスプレーはTN液晶で解像度が1680x1050だった。3台あった解像度1680x1050の液晶ディスプレーのうちの1台で、本来なら解像度1680x1050のものに、買い替えたいところなのだが、最近ではほとんど見かけなくなってしまっている。

 ということで、解像度が1920x1080のものを購入することにした。あれこれ検討した結果、LGの22EA63V-Pに決めた。

 21.5インチで、解像度が1920x1080。AH-IPS液晶で、LEDバックライト。入力端子は、DVI、D-SUB、HDMI。スピーカーは無し。電源はACアダプター。高精度キャリブレーション済み。安心の3年保証。という製品だ。


(1)使用してみた感想。

 IPS液晶は、TN液晶より視野角が広いということなのだが、確かに広いようだ。しかしながら、横幅50Cm程度のディスプレーでは、その正面に座っている限りどちらでも変わりはない。

 高精度キャリブレーションということに関しては、添付されたキャリブレーションレポートを見ると、きれいに整えられている。実際に見た感じは、少し黄緑がかった感じだ。これは、すでに所有している、まだ壊れていない1680x1050のTN液晶ディスプレー(2台)との比較の上での話だ。TN液晶の2台は色の傾向が似ていて、23EA63V-Pとの比較では、少し赤みがかっている。おそらく、三者とも正確な色を表示していないのだと思う。

 OSDで設定を変えることができるのだが、22EA63V-Pのシステムは、今まで購入したディスプレーのうちで最悪だ。デフォルト使用が前提の方以外は、店頭に出向いて、実際に設定を試し、納得の上で購入することをお勧めする。通販で購入する場合は要注意だ。

 価格は現在16,000円程度だが、微妙な価格だ。設定の件をどう評価するかによって変わってくる。


(2)消費電力

 消費電力をサンワサプライのワットチェッカーPlusで測ってみた。

>電源断、スリープ時 ---- 0ワット

>工場出荷時設定での消費電力(明るさ100、コントラスト70)
>>全面白表示 ---- 23ワット(D-SUB接続)、23~24ワット(DVI接続)
>>全面黒表示 ---- 21ワット(D-SUB接続)、21ワット(DVI接続)

>明るさを65に、コントラストを55に変更したときの消費電力
>>全面白表示 ---- 19~20ワット(D-SUB接続)、19~20ワット(DVI接続)
>>全面黒表示 ---- 18ワット(D-SUB接続)、18ワット(DVI接続)
>>動画表示 ---- 11~19ワット(DVI接続)


参考)BenQの22インチ、解像度1680x1050、TN液晶、LEDバックライト、スピーカー内臓のディスプレーの消費電力

>工場出荷時設定での消費電力(輝度50、コントラスト50)
>>全面白表示 ---- 15ワット(D-SUB接続)、15~16ワット(DVI接続)
>>全面黒表示 ---- 16ワット(D-SUB接続)、17ワット(DVI接続)
 
>輝度を100に、コントラストを70に変更したときの消費電力
>>全面白表示 ---- 16ワット(D-SUB接続)、17ワット(DVI接続)
>>全面黒表示 ---- 17ワット(D-SUB接続)、19ワット(DVI接続)

>輝度を45に、コントラストを50に設定したときの消費電力
>注)LGの明るさ65、コントラスト55と見た目、同等の設定。
>>全面白表示 ---- 14ワット(D-SUB接続)、14~15ワット(DVI接続)
>>全面黒表示 ---- 15ワット(D-SUB接続)、16ワット(DVI接続)
>>動画表示 ---- 15~16ワット(D-SUB接続)


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