基軸通貨 米ドルの未来

 2014年8月23日の日本経済新聞に、『ロシア、人民元に接近』という記事が掲載されていた。

 その記事の中、『ドルと金の価値をリンクさせた金本位制の崩壊後もドルが基軸通貨の地位を維持した根幹には、世界のエネルギー貿易がドル建てだったことがある。各国は危機時に備えて外貨準備をドル資産で積み上げ、米国の赤字を穴埋めしてきた。
 世界最大のエネルギー消費国と輸出国である中ロ間の取引がドル建てから人民元に転換すればどうなるかーー。』と記されている。そして、ロシアが、米欧による経済制裁を受ける中、米ドルの保有、米ドルによる取引から、距離を置き始め、ロシアのエネルギー会社が、中国とのエネルギー取引の決済通貨として人民元を当てる交渉を始めたり、人民元立ての債券の発行を計画している、とも記されている。

 米国は、つい最近まで、エネルギーの輸入国で、中東の産油国と深いつながりがあった。ところが、シェールオイル、シェールガスの開発が進むにつれ、エネルギーの輸入国から、輸出国へ変わろうとしている。中東への武力介入に消極的になったのも、この辺りに原因がある。


 ロシアとウクライナの紛争が、戦争状態になることはないと確信しているが、世界に与える影響は、想像以上に大きくなる可能性がありそうだ。人民元が、国際決済通貨としての地位を獲得する契機になる可能性がある。中国からすれば、棚から牡丹餅だろう。

 FRBのイエレン議長が、利上げを先延ばしにするかのような発言を、繰り返しているが、米ドルの基軸通貨としての地位の低下がもたらす、米国経済の停滞を予見しているとすれば、違和感はない。日本の貿易収支が大幅な赤字を計上し続けているのにも拘らず、日本円が高止まりしているのも、米ドルの地位の低下の反映なのかもしれない。

 中国が、最近妙に強気なのも、それ相応の理由があるということなのだろう。米ドルの地位低下と、人民元の地位上昇は、始まったばかりだが、この傾向はもう覆らないだろう。

 金のドル建て価格が上昇し始めたら、米ドルの先も長くない。


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